Group
Buddha Brand
ブッダ・ブランド
経歴
1980年代末、ニューヨークで出会った彼らは「うわさのチャンネル」というグループを結成し、クイーンズやブルックリンなどのクラブで活動を開始します。実力を積んだ彼らは、1995年に「Buddha Brand(ブッダ・ブランド)」として日本に帰国します。プロモ用12インチ「Funky Methodist / Illson」を関係者たちに少量配布し、ちょっとした話題となりました。
基本的にグループのリーダー的存在であるDev Large(デブ・ラージ)がほぼすべての楽曲をプロデュースしています。今までのジャパニーズHIP HOPには見られなかったDev Large(デブ・ラージ)特有の黒いサウンドは、他の追随を許さず圧倒的なクオリティでリスナーの耳を虜にしました。
とくに、12インチ・シングル「人間発電所」は、彼らの最高傑作に挙げる人も多く、加藤ミリアも「夜空」という曲でカバーしています。
帰国直後、ジャパニーズHIP HOP界の大御所であるECDのすすめで、彼らの帰国をテーマにしたドキュメント映画を製作することになります。これが、後に伝説のイベントとなる「さんピンCamp」です。
数枚のミニアルバムをリリースした後、メンバーのNipps(ニップス)は脱退します。彼のいい加減なところが、Dev Large(デブ・ラージ)の癇に障ったというのが有力のようです。
Nipps(ニップス)が脱退してから数枚のシングルを発表後、彼らの集大成であるフルアルバム「病める無限のブッダの世界」を2000年にリリースする運びとなります。
それから「Buddha Brand(ブッダ・ブランド)」としての目立った活動を事実上停止し、メンバー個々のプロジェクトを優先することになります。
しかし、2005年には”無敵の3本マイク”こと「Illmatic Buddha MC's(イルマティック・ブダ・エムシーズ)」名義でシングル「Bait 2005」を発表し、翌2006年にはアニメ「トーキョートライブ2」の主題歌である「Top Of Tokyo」をリリースしています。
作品
作品一覧
病める無限のブッダの世界 - Best Of The Best(金字塔) オリジナルアルバム 2000年 この作品をAmazonで見る | |
人間発電所 プロローグ ミニアルバム 1996年 この作品をAmazonで見る | |
黒船 ミニアルバム 1996年 この作品をAmazonで見る | |
ブッダの休日 ミニアルバム 1997年 この作品をAmazonで見る | |
天運我に有り(撃つ用意) ミニアルバム 1997年 この作品をAmazonで見る | |
Don't Test Da Master ミニアルバム 2000年 この作品をAmazonで見る | |
Funky Methodist / Illson シングル 1995年 この作品をAmazonで見る | |
人間発電所 (Original '95 Vinyl Version) シングル 1995年 この作品をAmazonで見る | |
Funky Methodist シングル 1996年 この作品をAmazonで見る | |
ブッダの休日 シングル 1996年 この作品をAmazonで見る | |
Remix (Krush Groove 4) シングル 1998年 この作品をAmazonで見る | |
Don't Test Da Master シングル 1999年 この作品をAmazonで見る | |
Return Of The Buddha Bros. シングル 2000年 この作品をAmazonで見る | |
Hi-Jack シングル 2000年 この作品をAmazonで見る | |
人間発電所 (Classic Mix) / 大怪我3000 シングル 1999年 この作品をAmazonで見る | |
Bait 2005 シングル 2005年 この作品をAmazonで見る | |
Top Of Tokyo シングル 2008年 この作品をAmazonで見る | |
Dev Large プレゼンツ: 病める無限のインストの世界 インストアルバム 2003年 この作品をAmazonで見る |
所属
アーティスト | 種別 |
---|---|
Dev Large | Producer MC |
CQ | MC |
Nipps | MC |
DJ Master Key | DJ |
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