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男汁全開1990年代〜2000年代初頭ヒップホップのおすすめ13曲

暑い夏だからこそチゲ鍋を食べて汗をかきたくなる。というわけで今回は、暑苦しいラップでオーディエンスを沸かせる「男汁全開」のヒップホップ作品を紹介。

メロウな要素は極力除外したときに生まれる衝動的なパッションもまたヒップホップの魅力なのだ。

大声でラップしている彼らを見ていると聴いているこちらも爽快な気分になる。

Ante Up (Remix) [Feat. Busta Rhymes, Teflon, Remy Martin] / M.O.P (2000)

こんなのをかけて上がらないワケがない。今回のテーマで真っ先に連想した曲。リミックスにはBusta Rhymes(バスタ・ライムズ)が参加して、さらにエラいことになってる。

アルバムには、オリジナル・バージョンが収録されている。イントロでFunkmaster Flex(ファンクマスター・フレックス)のシャウトが入っている。

Move Bitch [Feat. I-20 & Mystikal] / Ludacris (2001)

Ludacris(リュダクリス)は、ダーティー・サウスと呼ばれた南部のサウンドを世に広めたひとり。この曲はDef Jam South(デフ・ジャム・サウス)からリリースしたセカンド・アルバムに収録されている。

シャウト系ラッパーのMystikal(ミスティカル)、I-20(アイ・トゥウェンティ)が客演。タイトルやサビの「動け、ビッチ」っていうモロ女性蔑視のフレーズがヒットしてしまうUS市場はやはりマッチョだ。

Thin Line (Between Raw & Jiggy) / Dice Raw (2000)

謎の格闘アニメMVがB級で面白い。余談だが、K Dub Shine(ケーダブ・シャイン)「ラストエンペラー」のDJ Oasis(DJオアシス)によるリミックス(1998年リリース)に同ネタの曲がある。

I Ain’t Havin’ That [Feat. Starang Wondah, Redman & Doc Holiday] / Heltah Skeltah (1998)

Heltah Skeltah(ヘルター・スケルター)は、ブーキャン(Boot Camp Clik)周辺のグループ。同じくブーキャン所属のグループO.G.C.(オリジヌー・ガン・クラッパーズ)からStarang Wondah(スタラング・ワンダー)もマイクリレーに参加している。

サビのレッドマンがいい感じでスパイスとして機能している。

Head Banger [Feat. K-Solo & Redman] / EPMD (1992)

EPMD(イー・ピー・エム・ディー)とその仲間たち(パリッシュ➡エリック➡Kソロ➡レッドマン)による怒濤のマイクリレー作品。

Slam / Onyx (1993)

トラックはキャッチーだがラップのテンションは高い「Slam Harder」(2002年)という続編的な曲もある。

Who Got The Props / Black Moon (1993)

ここからブーキャン(Boot Camp Clik)の時代が始まったと言っても過言ではない。Buckshot(バックショット)のオーラが支配的な1曲。

Hit’ Em Up [Feat. Outlawz] / 2Pac (1996)

史上最凶の曲として有名なマイクリレー作品。東西ビーフ合戦の決定打となった曲。東海岸のアーティストを軒並みディスしている。とくにビギー(The Notorious B.I.G.)らBad-Boy(バッド・ボーイ)勢に対する集中砲火は凄まじかった。

このあとで、2Pac(トゥパック)は何者かに射殺された。ディスも命がけである。

Party And Bullshit / B.I.G. (1993)

2Pac(トゥパック)に対してはビギー(The Notorious B.I.G.)ということでこの1曲。

デビュー・アルバム「Ready To Die」(1994年)よりも前の作品だが、すでにラップはクソうまい。

Fuck Compton / Tim Dog (1991)

こんな物騒なアニキとは関わりたくないな。

MC’s Act Like They Don’t Know / KRS-One (1995)

ヒップホップを通じて社会を良くしていこうとする社会派ラッパーの、魂が入ったラップにやられた。

このエネルギッシュなラップは日本でいうところのYou The Rock(ユー・ザ・ロック)だろうか。

Broken Language Pt. 2[Feat. Smoothe Da Hustler / Trigger Tha Gambler (1996)

ブッダ(Buddha Brand)もフリースタイルの曲で使ってた1曲。「サビなんか要らねーよ!」というスタンスが男らしい。コンビネーション抜群で交互にラップする。さすが兄弟だ。

Take A Lick / Akinyele (1999)

さいごはエロ。こんな内容で1曲つくるれるAkinyele(アキネリ)に男の本能を感じた。

まとめ

いつも思いつきで選曲しているが、ひとつテーマを決めてから取りかかると、それなりの一貫性が生まれるものだなと気づいた。

気分によって聴きたい音楽のテイストがぜんぜんちがうのだから、これからも色々とプレイリストを提案していきたい。

トラックリスト

  1. Ante Up (Remix) [Feat. Busta Rhymes, Teflon, Remy Martin] / M.O.P (2000)
  2. Move Bitch [Feat. I-20 & Mystikal] / Ludacris (2001)
  3. Thin Line (Between Raw & Jiggy) / Dice Raw (2000)
  4. Head Banger [Feat. K-Solo & Redman] / EPMD (1992)
  5. I Ain’t Havin’ That [Feat. Starang Wondah, Redman & Doc Holiday] / Heltah Skeltah (1998)
  6. Slam / Onyx (1993)
  7. Who Got The Props / Black Moon (1993)
  8. Hit’ Em Up [Feat. Outlawz] / 2Pac (1996)
  9. Party And Bullshit / B.I.G. (1993)
  10. Fuck Compton / Tim Dog (1991)
  11. MC’s Act Like They Don’t Know / KRS-One (1995)
  12. Broken Language [Feat. Trigger Tha Gambler] / Smoothe Da Hustler (1996)
  13. Take A Lick / Akinyele (1999)