Tical 0: The Prequel : Method Man

Method Man(メソッド・マン)「Tical 0: The Prequel」の紹介。

Tical 0: The Prequel

Tical 0: The Prequel
アーティストMethod Man
メソッド・マン
発売年2004年
レーベルDef Jam
評価7
購入Amazonで見る

コメント

自身のアルバムとしては実に6年ぶりとなる、Method Man(メソッド・マン)のサード・アルバムです。多数のアーティストへの客演で「マチガイナイ」外仕事をこなしてきたので、期待も高まっていた今作は、多数のプロデューサー(ほとんど1曲ごとに別のプロデューサーを起用)やアーティストが参加している割に、あまりピンときませんでした。ですがDJ Scratch(DJスクラッチ)による先行シングル「What's Happenin'」は、Busta Rhymes(バスタ・ライムス)との絶妙な掛合いが秀逸です。さらに「We Some Dogs」には盟友(レッドマン)と(スヌープ・ドッグ)が参加しています。ウータンからは、RZA(レザ)プロデュース「The Turn」にRaekwon(レイクォン)が、そして「Afterparty」にはGhostface Killah(ゴーストフェイス・キラー)が参加しています。前作で相棒を務めたStreetlife(ストリートライフ)の客演は2曲にとどまっています。シングルは「What's Happenin'」の他に、Ludacris(リュダクリス)参加の「Rodeo」、セルフ・プロデュースの「The Show」があります。個人的には、国内盤限定ボーナス・トラックの「Uh Huh」が一番お気に入りだったりします。ちなみに、前作の1年後にリミックス・アルバムをリリースしていますが、なぜか日本限定だったようです。

トラックリスト

  1. Intro [Feat. RZA]
  2. The Prequel [Feat. Streetlife]
  3. Say What [Feat. Missy Elliott]
  4. What's Happenin' [Feat. Busta Rhymes]
  5. The Motto
  6. We Some Dogs [Feat. Redman & Snoop Dogg]
  7. The Turn [Feat. Raekwon]
  8. Tease [Feat. Chinky]
  9. Rodeo [Feat. Ludacris]
  10. Baby Come On [Feat. Kardinal Offishall]
  11. Who Ya Rollin' Wit [Feat. Streetlife]
  12. Never Hold Back [Feat. E3 & Saukrates]
  13. The Show
  14. Act Right
  15. Afterparty [Feat. Ghostface Killah]
  16. Crooked Letter I [Feat. Streetlife & Mr. Porter]
  17. Ridin' For Outro [Feat. Black Ice]
  18. Uh Huh (Bonus Track)
  19. Let's Do It (Bonus Track) [Feat. Cypress Hill]

Method Man(メソッド・マン)のディスコグラフィを見る

おすすめの作品

名盤に認定しておきたい作品

永久保存版!! 米「ソース誌」5本マイク名盤リスト
永久保存版!! 米「ソース誌」5本マイク名盤リスト
ヒップホップ音楽のベンチマーク的作品集。
1990年代のヒップホップ殿堂入り作品20枚
1990年代のヒップホップ殿堂入り作品20枚
ヒップホップ・フレーバー推薦!! おすすめ作品集。

クルー別の作品

1990年代を象徴するウータン関連の作品13枚
1990年代を象徴するウータン関連の作品13枚
1990年代のアイコン的ヒップホップ集団の代表作品まとめ。
1990年代を象徴するブーキャン(B.C.C.)関連の作品8枚
1990年代を象徴するブーキャン(B.C.C.)関連の作品8枚
B.C.C.とビートマイナーズ黄金時代の作品まとめ。

トップ・プロデューサーの作品(1990年代)

DJ Premier
DJ Premier(DJプレミア)プロデュース作品一覧
Gang Starr(ギャング・スター)のDJ。サンプリング・ネタを切り刻んで再構築する独自の手法を得意としている。1990年代のヒップホップを聴いていれば必ず通ることになるプロデューサーだ。
Buckwild
Buckwild(バックワイルド)プロデュース作品一覧
D.I.T.C. (Diggin' In The Crates)のトラック・メイカー。1990年代初頭のNYヒップホップ・サウンドをアンダーグラウンドから支えた第一人者。外仕事も多い。
RZA
RZA(レザ)プロデュース作品一覧
Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)の総帥。初期ウータン関連の作品はほぼすべて彼によるもの。B級ホラー映画にインスパイアされた独自の怪しいサウンドは、ヒップホップの新たな概念を創出した。
Da Beatminerz
Da Beatminerz(ビートマイナーズ)プロデュース作品一覧
Black Moon(ブラック・ムーン)をはじめとするB.C.C.関連の作品を中心に手掛けるプロデューサー・チーム。ブルックリンのハードコア・ヒップホップを定着させた。
Dr. Dre
Dr. Dre(ドクター・ドレ)プロデュース作品一覧
1992年ごろからG-Funk(ジー・ファンク)が全米で流行。その仕掛け人がこの人。1990年代後期にはEminem(エミネム)を発掘。白人MCが大成しづらい業界でブレイクさせた。
Large Professor
Large Professor(ラージ・プロフェッサー)プロデュース作品一覧
Main Source(メイン・ソース)のMC、プロデューサー。サンプリング手法を使用した、色彩鮮やか且つ骨太のビートが特徴。
RZA
Erick Sermon(エリック・サーモン)プロデュース作品一覧
元EPMDのメンバー。Zapp(ザップ)やJames Brown(ジェームス・ブラウン)などのファンクネタを加工するのが得意なプロデューサー。
RZA
Pete Rock(ピート・ロック)プロデュース作品一覧
ピート・ロック&CLスムーズのMC、プロデューサー。外部への楽曲提供はリミックス作品ばかりでアルバム未収録のものが多いため、収録されている中古シングルが高騰した。

年代別の作品

1995年にリリースされた Japanese Hip Hopの名盤15作品
1995年にリリースされた Japanese Hip Hopの名盤15作品
1995年といえば日本のヒップホップが急激に進化し始めた転換期。当時の重要盤を紹介。
1996年にリリースされた Japanese Hip Hopの名盤15作品
1996年にリリースされた Japanese Hip Hopの名盤15作品
アンダーグラウンドで日本のヒップホップが成熟し始めた1996年の重要盤を紹介。

更新情報

最新ブログ記事