Hip Hopが誕生した場所
Hip Hopが誕生したのはアメリカなのはわかる。ところが、地図上のどこが発祥の地なのか、具体的にわかる人はそういない。現在50の州で構成されているアメリカ合衆国。ここでHip Hopが生まれたのは間違いないが、実際はごく限られた一部の地域で育まれた文化なのだ。
Hip Hopが誕生したニューヨーク州
50ある州の中で、Hip Hop発祥の州はひとつ。ニューヨーク州である。つまり、ニューヨーク州以外の49州は、Hip Hopが全国的に普及するまで認知すらしていなかったのだ。
そのニューヨーク州。北海道と九州を合わせた程度のの面積がある。ニューヨーク州にある7つの都市(オールバニ、ビンガムトン、バッファロー、ロングアイランド、ニューヨーク市、ロチェスター、シラキュース)。このなかでも、Hip Hopが生まれた都市はニューヨーク市(New York City)である。
ニューヨーク州の都市のひとつニューヨーク市(N.Y.C.)
ニューヨーク市(New York City)はいくつかの地区に分かれている。ブロンクス(The Bronx)、マンハッタン(Manhattan)、ブルックリン(Brooklyn)、クイーンズ(Queens)、スタテン島(Staten Island)の5区だ。
Hip Hopが誕生したのは、ブロンクス区の南方に位置する”サウス・ブロンクス(South Bronx)”とされている。
小さなコミュニティからHip Hopが生まれた
ブロンクス区の人口は約130万人強。アメリカ全体の人口の0.5%にも満たない。規模でいうと、東京都民(1300万人強)の10分の1程度だ。この小さなコミュニティからHip Hopの文化が生まれ、やがて全国へと拡大していった。そして現在では、全世界のいたる所でHip Hopが認知されている。
South Bronx / Boogie Down Productions
Boogie Down Productions(ブギー・ダウン・プロダクションズ)が1986年に発表した作品。Hip Hopはサウス・ブロンクスが発祥の地だと主張している。クイーンズをHip Hopの発祥とほのめかす「The Bridge」を発表したMC Shan(MCシャン)へのアンサー・ソング。
●South Bronx / Boogie Down Productions
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=vsrOy32nJdI[/youtube]
この一連の応酬が、Hip Hopの”ビーフ”というバトルの先駆けとなった。