見覚えのあるマイナーコード
YouTubeで、むかしの歌謡曲をいくつか聴いていたら、たまたま、竹内まりやの「駅」という曲で琴線に触れた。
マイナーコードの切ない曲調が、ツボすぎて、どうしてもこの曲が欲しくなってしまい、彼女のベストアルバムを探しに、中古CDショップへと足を運んだのであった。
♪駅
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=2DyDc-PDcB8[/youtube]
ディギン・イン・ザ・クレイツ
近所のブックオフを2,3件回っても、ベストアルバムは無かった。前回来店したときには、あったような曖昧な記憶があったから、置いていないのは意外だった。
ブックオフの棚は、それなりに流動性が高い。その理由は、本やCDの価値ではなく、棚に置いてある時間が長いほど安くなるシステムだからだ。
どんなに価値のある作品でも、売れ残れば、100円のコーナーに置かれるのだ。
希少性の高い商品を、高額で置いておくよりも、在庫をどんどん回転させていって、利益を出すほうを優先しているのだろう。
いずれにしても、その日はタイム・オーバーで、手に入らなかった。
なにかを欲しくなったときに限って、どこにもない。自分の場合、なぜかこのパターンが多い。
そして、無ければ無いほど、欲しくなる。実に厄介な法則。
結局、つぎの休日に、もういちど中古CDショップをハシゴして、見事、GEO(ゲオ)で目当てのベスト・アルバムを入手したのだった。
Expressions (通常盤) (2008/10/01) 竹内まりや |
表現の集大成
さっそく車のオーディオで視聴。すぐに、良い買い物をしたと確信した。3枚組だったので、ボリュームも満点で、知ってる曲も多い。
収録曲の「シングル・アゲイン」は、火サス(火曜サスペンス劇場)の主題歌で、マイナーコードの曲だった。「駅」とセットで聴くと、ちょうどいい。
♪シングル・アゲイン
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=wq9vAzR5sgI[/youtube]
夫である山下達郎が、かなりの曲にコーラスやアレンジなどで関わっていた。だからなのか、心地よく聴ける曲が多かった。
誰もが知る、ケンタッキーのCM曲「今夜はHearty Party」や、「すてきなホリデイ」、めざましテレビのテーマソング「毎日がスペシャル」など、誰でも楽しめる楽曲が並ぶ。
個人的には、「もう一度」、「純愛ラプソディ」、「カムフラージュ」、「天使のためいき」あたりが、聴きやすかった。
これらは、ぜんぶドラマのタイアップ曲。安定の高クオリティを維持できる、稀有のアーティストなのだと、遅ればせながら気づいたのだった。
♪純愛ラプソディ
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=XfAURtRS8sI[/youtube]
蛇足
もともとは、「駅」目当てで買ったベストアルバム。
「駅」は、中森明菜のアルバム収録曲のために書き下ろした曲らしいが、ダニエル・ビダル「小さな鳩」と、メロディ・ラインが酷似しているという説がある。
♪小さな鳩 / Danièle Vidal(ダニエル・ビダル)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=3eUzkn5DRxw[/youtube]
たしかに似ている。でも、いちリスナーとしては、良い音楽であれば、問題ない。むしろ、個人的には、ダニエル・ビダルの曲よりも、「駅」のほうが好きだ。
しばらくは、
関連作品
Expressions (通常盤) (2008/10/01) 竹内まりや |