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ILLでいる秘訣

飛葉飛火(ヒバヒヒ)こと、Nipps(ニップス)がILL過ぎる

Dev LargeとNippsの温度差
Dev LargeとNippsの温度差

Buddha Brand(ブッダ・ブランド)のNipps(ニップス)

Nipps(ニップス)は、Buddha Brand(ブッダ・ブランド)のMCとして知られていた。

Dev Large(デヴ・ラージ)、CQ(シー・キュー)、Nipps(ニップス)で、「無敵の3本マイク」。三者三様のキャラクターで、それぞれの「ill」な言葉を吐き出して、独自の世界観を形成していた。

とくに、Dev Large(デヴ・ラージ)は、日本のヒップホップをデカくするために、プロモーション活動に精を出し、メディアに露出するなど、献身的な活動を続け、Buddha Brand(ブッダ・ブランド)の楽曲を制作し、他の2人よりも多くのラップを書いた。

それに比べて、Nipps(ニップス)のパートは少なかった…。

ただし、少ないラップ・パートを補って余りある存在感と、「ill」な言葉の言い回しにおいて、他メンバーを凌駕していた事実は疑いようもない。

天才とは、こういう人のことを言うのだと思った。

Buddha Brand(ブッダ・ブランド)を事実上脱退したNipps(ニップス)

「人間発電所」⇒「黒船」⇒「ブッダの休日」と、順調にミニ・アルバムのリリースを重ねたBuddha Brand(ブッダ・ブランド)。Dev Large(デヴ・ラージ)の行動力には頭が下がる。

1997年、Buddha Brand(ブッダ・ブランド)は、イベント「鬼だまり」のステージで、質の高いライブを企てていた。高いパフォーマンスを発揮するには、入念なリハーサル(練習)が必要である。ところが、Nipps(ニップス)は練習に来なかった。

Nipps(ニップス)抜きでのステージに挑む。すると、本番中に、突如、Nipps(ニップス)がステージに上がろうとした。客は盛り上がっただろうが、真剣に練習していたDev Large(デヴ・ラージ)にとっては、納得がいかず、キレた(らしい)。

結局、このことが直接の原因ではないと言っているものの、活動意識や制作速度のギャップは大きく、Nipps(ニップス)が事実上脱退することになったのであった。

その後、Nipps(ニップス)は、マイペースに独自のソロ活動を展開する。以下は、その後の彼の人間性が垣間見れる対談である。

Nipps(ニップス)と、K-Bomb(ケイ・ボン)の異ノーマルな対談

以前のエントリー(「ILLでいる秘訣知ってる?」)で取り上げた、「ill」という単語に含まれる意味合いを深めるには、格好の対談となっている。

だいぶ「紙一重」な内容ではあるが、「ill」の副産物的な要素を含む、貴重な対談であるのは間違いない。

実社会で、ここまで噛み合わない会話を繰り広げている人がいたら、どこか不安になってしまうことだろう。

K-Bomb: デミさん(NIPPS)はここ2、3日何やってんですか?
Nipps: えん突つの寺ちゃんとかColumbiaのごうくんとか、いろんな人に会ってる。
K-Bomb: 今日、えん突つからいたずら電話かかってきてさ。
Nipps: マジ?
K-Bomb: 著作権がどうのこうのみたいな。出ると切れちゃう。「もしもし、えん突つのなんとかです!」、「もしもし、もしもし!」って言ってんのに。っていうのが7回ぐらいありました。
Nipps: 著作権のことで?
K-Bomb: 俺、えん突つでなんにもやってないんですけど、なんなんだろう。デミさんはシングルを作るんですか?
Nipps: いや? (シングルを作るのは)恥ずかしいな。
K-Bomb: オレも質問するの恥ずかしいもんな。別になんか聞きたいこととか人に教えたくないみたいな。
Nipps: とりあえず、あんまり深く考えてない。ホントは考えてんだけどね。
K-Bomb: 人が考えてくれますよ。
Nipps: いやいや、人任せにできないよ。
K-Bomb: 凄いっすね。「人任せにできない」なんて発言をするように。
Nipps: だって人に言われたからってやんないでしょ絶対、ケイ(K-Bomb)だって。
K-Bomb: やらない、そうですね。でも、誰もがデミさんの(作品を)待ってるんじゃないんですか。
Nipps: そうかな。
K-Bomb: オレ聴きたいですよ。コンさん(Dev Large)がなんか最近上手くなってんすから、料理が。
Nipps: 誰、ヒデ(Dev Large)が?
K-Bomb: 昔から上手いんですけど、さらに。
Nipps: ホント? 俺わかんなかったよ。
K-Bomb: なんなんだろう、なんかね、上手くなってましたよ。わからない、ガーリックが多くなってんすかね。
Nipps: ヤバイね。負けないようにしないとね。
K-Bomb: 英語で料理したらどうなんすか。
Nipps: 俺? 英語、、中国語とか。
K-Bomb: あ、いいっすね。デミさん英語しゃべってるのカッコイイからな。
Nipps: じゃあ、俺英語でやろうかな。
K-Bomb: どっか遊びに行ったんすか。
Nipps: えーとね、Nuts行ったでしょ。あとCamp行ったでしょ。あとね、、昨日Organ Bar行ってきた。
K-Bomb: みんなどういう感じなんすか。チヤホヤしてくれるんすか。
Nipps: してくれるね。
K-Bomb: やっぱり。宝物のように扱われてるんすね。
Nipps: ダイジョブかな、こんなに(っていうくらい)。
K-Bomb: ダイジョブでしょ。
Nipps: 初日は良かったんだけど、だんだん何回もやられると「ちょっといいよ」って。
K-Bomb: ヤバいっすね。なんか変わったんすか、心境が。
Nipps: オレ? 変わったかな。分かんないんだよね、なんにも変わってないと思うよ。とりあえず早くぶっ壊れたい感じ。
K-Bomb: そうでしょうね。なんか頭、疲れちゃうんじゃないすか。
Nipps: 急でね。だって3日ぐらい寝てなかったんだもん。
K-Bomb: 興奮しちゃってんすか。
Nipps: そう。馴れないし物事に。そんなこともないかな、なんなんだろうね。よく分かんないな、っていうか、食いすぎかもしれない、ただ単に。
K-Bomb: 何食ったんすか、帰国後は。
Nipps: ピザとパスタ。あとは適当に焼肉食ったり。
K-Bomb: いいですね、パンに貝は。
Nipps: いいかもしんない。
K-Bomb: 相当うまいんじゃないんすか、そんなこともないんすか。溶けたりして。
Nipps: いや、うまい。
K-Bomb: ヤバいですね。どうなんすか楽しんでんすか。まだ楽しめてないって感じなんすか。
Nipps: まだ全然楽しめてない。いつから楽しめなくなったんだろう、 オレ。
K-Bomb: シラフだから。
Nipps: やってらんねぇよって感じのとこあるけどね。
K-Bomb: オレもやってられないっすよ。もうこのインタビューとか投げ出したいもん。963のせいでさぁ、いやいやそうはいったってここは渋谷ですから。魔の渋谷。どうやら俺が普通に歩いてたり、デミさんが普通に歩いてることって人から見たら普通じゃないっぽいですよ。
Nipps: そうなの俺も?
K-Bomb: だって、「今日デミさん見たよ」ってよく昔聞いた時、普通じゃなかったもん。「今日デミさん見たけどすげーんだよ」って。
Nipps: マジ?
K-Bomb: 「109のさ、階段のところですげーノッテル人がいて誰かと思ってみたらデミさんだったよ」。デミさんが普通にしてても人はそういう風に言うんですよ。
Nipps: 独り言、言わなくなったな。
K-Bomb: またすぐ言うんじゃないすか。
Nipps: また言うかな。
K-Bomb: 独り言とかいいじゃないですか。人々の心の奥深くに問いかけるものがありますよ。「えっ!」とか言ってくるじゃないですか。
Nipps: 言う、言ってくる。
K-Bomb: 「ケイ、何言ってんだ」ってよくいわれる。でも俺とか言ったつもりとかないじゃないですか。でも人々の心の奥深くには「俺のことだ」みたいな被害妄想がある、、。
Nipps: 違う、違う、そんなんじゃない。「なんか言ってる」って感じなんだよ。
K-Bomb: あー、俺デミさんとホテル隣だった時。
Nipps: どこで?
K-Bomb: どこでしたっけ、どこかで。そしたらシャワーの音が聞こえて「ミスター加藤! ミスター加藤!」みたいなのがずっと聞こえてきたことありましたよ。
Nipps: マジ?
K-Bomb: 「デミさん、ミスター加藤って誰ですか」って言ったら「加藤だよ」って。その後すぐ「言ってない」って言い出して。
Nipps: たぶん言ってなかったと思うよ。ケイボンがそういうふうに聞こえただけだよ。
K-Bomb: いやいや、デミさん鍵も開けっぱなしで寝ちゃってたし。
Nipps: 今日の夜が待ち遠しいよ。焼酎飲もう、ロックで。
K-Bomb: この後デミさんは銀座で撮影するの?
記者: ハドソンで撮る感じ。
K-Bomb: ゲーム出しちゃおうよ、デミさんの格闘技ゲーム。屁で攻撃とか、独り言でダメージ与えちゃったり。一服するとすげー強くなっちゃって、顔も緑色。そういえばデミさんの新しい曲、俺持ってますよ。
Nipps: 何、新しい曲って。
K-Bomb: 「鋼鉄のBlack」。

●鋼鉄の鋼鉄のBLACK [Feat. Nipps] / D.L

https://www.nicovideo.jp/watch/sm1078354

Nipps: あー、あれかぁ。

K-Bomb: デミさんの空気感が伝わってきますけどね、マイクの前の。よく知らない人には分からないけど、よく知ってる人にはもの凄い温度差があるじゃないですか、2人の間には。

Nipps: あぁ。

K-Bomb: あれが面白い。デミさんの優勝じゃないすか。

Nipps: 分かんないな、自信ないよ。

K-Bomb: デミさん凄いカッコイイの歌ってましたよ。12インチで出ちゃうんじゃないんすか。

Nipps: そうなのかな。

K-Bomb: この間凄いジャケット作ってましたもん、変人みたいな。変人な悪魔みたいなやつ。

Nipps: 今度のPVでオレにサン・ラー(Sun Ra)の役やらせるらしいんだよね。

K-Bomb: オレね、聞きましたよ、サン・ラーみたいなキラキラだって。デミさんがその役なんです。

Nipps: オレがサン・ラーやるんだって。嫌じゃんそんなのさ、オレ普通でいいよ。

K-Bomb: コンさん(D.L)はよくデミさんが宇宙と交信できるって話をしてますよ。

Nipps: 昨日も聞こえてきちゃったんだよね、まいっちゃってさ。

K-Bomb: 昨日も。なんか「今から俺の家に来いよ」ってデミさんから電話あって、行ったら「ヒデあそこにUFOいるのわかるだろ」って。

Nipps: 知ってる。あと「みんなが挨拶するからよく見てろ」って。

K-Bomb: そうそう。そしたらなんか「みんなが挨拶するからよく見てろって言うけどさ、ケイ。デミさんとかデニーズで金払わないで出てきちゃうんだけど、あれみんなが挨拶するからじゃなくてデミさんに驚異を感じてるんだよね、みんな」って。

Nipps: 足立区にいる頃さ、みんな挨拶するように見えてたんだよ。あとゴルファーの丸ちゃんが玄関のところでスィングしてんの。いるわけないのにね、俺はそう思ったのその時は。

K-Bomb: コンさんはデミさんは超能力者だって言ってたけどな。

Nipps: 軽くあるかもしれない。

K-Bomb: オレもあると思いますよ。

Nipps: なんかキ●ガイみたいだな。

K-Bomb: え、いいじゃないですか。キ●ガイみたいじゃないじゃなくて、キ●ガイなんじゃないですか。

Nipps: キ●ガイじゃないよオレ、普通だよ凄く。

K-Bomb: そうですよね、他のヤツがキ●ガイなのかもしれない。

Nipps: いやいや、みんな普通だよ。

K-Bomb: デミさんが普通でみんながキ●ガイで、そういうことですね。オレもそう思いますよ、貝ですね。

Nipps: そう。

K-Bomb: 普通だと。でもいいっすね今日はホントにいいなぁ、ホントにいいっすよ。

記者: あれ以来じゃない。

K-Bomb: あれ以来だよ。

Nipps: ●●●●来たよね。

K-Bomb: あん時デミさんオレの●●みたいなの言っちゃってんだもん。

Nipps: オレ? なんて言ってたオレ?

K-Bomb: 「昔の話だけどさ。最近オレのオヤジ、●●●だけどケイボンのオヤジと歯医者で仲良いからケイボンのオヤジも●●るのかな?」 とか。

Nipps: そんなこと言ってた? マジ。

K-Bomb: それと「ケイボン今日も勃起しながら来てるだろ」みたいな。そしたら「いつも勃起してるんだ」とか「今日もいい目で来てるね」みたいなこと隣の人に言っちゃって。偽造の名前で良かったですよ。あれからすぐに●●●●されたんすか。

Nipps: なんでそういう●●の話をするの、L.A.行ったのに。

K-Bomb: あの時すげぇ良かった。こんな歴史に立ちあえるなんて。

Nipps: 何、歴史って。ワケ分かんないんだけど。

K-Bomb: なんか「人に歴史あり」って感じのさ、歴史の生き証人みたいなのになれそうな気がして行ったんですよね。そしたらデミさんが凄い饒舌で危ないと思って。帰る時に“オレも渡米しちゃうしかないんじゃないか”みたいな。「やべぇ、アフリカ」みたいな。デミさんのその時の発言は相当面白かったですよ。

Nipps: そう言えばオレ昨日さぁ、すげぇ失敗したなって思ってさ。あるグループを●●とか言っちゃって。

K-Bomb: 誰ですか。

Nipps: 言えない。全然得体の知れないグループなの、オレにしてみたら。

K-Bomb: 手伝いますよ。

Nipps: なんでオレ言ったか分かんないの。

K-Bomb: ラッパーだからじゃないんすか。

Nipps: ああ、そうかもしれない。じゃあ悪いこと言ったわけじゃないもんね。

K-Bomb: 手伝います。大丈夫です。

Nipps: なんかオレ怖くなっちゃってさ。「こんなこと言って大丈夫なのかな」って。

K-Bomb: 大丈夫です。「ダメなMCは肉だ」っていう感じなんじゃないですか。

Nipps: そうだよね。

K-Bomb: 手伝いますよ。

Nipps: もしかしたらカッコいいヤツらなのかもしれないからさ。

K-Bomb: そうかもしれない。オレも最近判断ができないんですよね、他のラップのカッコいいとかって。どうでもよくなっちゃって。

Nipps: あぁ、それはオレ昔からだね。ただね、ちょっとムーブメント起こしてるなって人たちが今、素晴らしく思える。

K-Bomb: オレはなんか人物に引っかかる。

Nipps: オレもそう、一緒一緒。

K-Bomb: 「ラップがいくら上手くても、デミさんとかみたいな人じゃないとなんか嫌だ」みたいな。

Nipps: でも、オレもちょっと大人げないなって思ってさ。

K-Bomb: こうしちゃいましょうよ、オレも言ってたって。「オレも言ってたし、みんな言ってたぞ」って客も外人も。ラップでデミさんに勝てるのはあんまりいないと思うけどな。まず人物でも勝てない、声でも勝てない、パンチラインでも勝てない。デミさんはデミさんだから。

Nipps: でもオレは結構ね、カッコいいなと思う人もいるんだよね。

K-Bomb: 誰すか。

Nipps: コウヘイくん(B.D)とかコウジくん(Vikn)とか、ツバサ(Sperb)とかもいいと思うし。オレはコウヘイくんたちとやりたいな。

K-Bomb: 言った方がいいんじゃないですか。

Nipps: 言ってある、昨年から。1曲からなんかできたらいいなって。

K-Bomb: コウヘイはなんか人物的にモノに成りそうな雰囲気があるんだよね。

Nipps: カッコイイじゃん。

K-Bomb: 何とかマンみたいになれそうな雰囲気が。わかんないけど。あれはハッシーくん(Hassy The Wanted)が作ってるから、デミさんが参加したら池袋の人たちはみんな喜んじゃうんじゃないですか。

Nipps: そう、だから「ハッシーくんにトラック作ってもらってやりたいな」って言ってたんだよね。

K-Bomb: いいですよ。

Nipps: ハッシー君は昔、六本木にあったゼウスでカウンターにいたんだって。

K-Bomb: 店長でした。

Nipps: あ、店長だったの。で、なんか俺がよく女の子連れて行くんだって。毎回違う女の子連れてるらしいんだけど、店に来るとトイレに入るんだって。トイレで何分間か入ってて長いんだってやたら。出てきて帰っちゃうんだって。

K-Bomb: デミさんはトイレに入ったら長いですよ。うっすらと船浮かべて帰ってきますよ。

Nipps: うんこしてるんだよ。

K-Bomb: 俺もあそこよく行ってましたよ。。コウヘイがデミさんの注目株とはコウヘイも喜ぶんじゃないですか。

Nipps: ケイボンともまたなんかやりたいね。

K-Bomb: すぐやりたいんですよ。今、やりたいな。明日、もう絶対やりたい。世にデミさんを知らしめる手伝いみたいなのしたいね。

Nipps: (太って)ヤバイよ。

K-Bomb: でもそれ、調子のいいバロメーターですよ。

Nipps: そうかな。

K-Bomb: はっきり言うと、痩せてる時はオレもデミさんも話にならないんですよ。

Nipps: そうなんだ。オレが話にならない? 手に負えないってこと?

K-Bomb: 手に負えないんですね。G13(Gore-Tex)のレコーディングでデミさん呼んだ時とか手に負えなかったですもん。

Nipps: あぁ、そうだよね。寝ちゃってたもんね。次の日のお昼ぐらいに起きて炎天下の中Duel行ったんだけど。まだわかんないんだけどアルバムのディールとれそうなんだけど。

K-Bomb: とれるに決まってるじゃないですか。

Nipps: だけど、なんか金ないんだってレコード会社が。

K-Bomb: 腐ってますね

Nipps: でもメジャーでやると面倒くさいことが省けるじゃん。やってくれるじゃんいろいろさ。俺はできないしさ自主なんて。

K-Bomb: デミさんには合ってると思いますよ。

Nipps: そういうほうが楽かな。

K-Bomb: デミさんとかヒップホップとかのセールス関係ないんじゃないですか。人物的なセールスだから。あんま関係ないと思いますよ。

Nipps: そうかな。

K-Bomb: 絶対いいと思いますよ。電話したらいいんじゃないですか、すぐディールとってくれって。

Nipps: その前に書かなきゃ、なんも書いてないよ。

K-Bomb: 書かなくても時間が稼げるみたいなディールほしいけどな。

Nipps: そうだよね。前の(「MIDORINOGOHONYUBI presents MIDORINOGOHONYUBI MUSIC/ONE FOOT」)も動き出したのギリギリだったもん。

K-Bomb: あれも良かったなぁ。

Nipps: 俺も凄い良かったよ。一番良かったのは「GOD BIRD」。

●God Bird [Feat. KB, XBS, Gore-Tex & Dev Mob X] / Nipps

●Partners In Crime / Nipps

K-Bomb: いいっすね。あれ(「GOD BIRD」)のPART.2作ってましたよ。

Nipps: 聞いた、聞いた。

K-Bomb: あの人(コンさん)もそうとう凄いですよね、天才だあの行動力は。

Nipps: 狂ってるよね。

K-Bomb: 狂ってますね。2人のCD(「STINKY ASS BUDDHA PORNO FUNK RADIO SHOW PART3」)もらったんですよラジオのやつ。そうとうおもしろいですよ、あれ。

Nipps: 今度やろうよ。

K-Bomb: この間、(コンさんに)00寺のレコード屋を紹介してもらってサンプリングして次の日売ったんですど。で、「ケイどうだった」言われて、「売りましたよ」って言ったら、「ほぅー」みたいな。ESPの「UFO」のコンピレーションとか。俺も「UFO」使いしたかったけど、ブッダの「UFO」使いにはかなわないから。

Nipps: かっこいいよね。

K-Bomb: 本物も聴いたことあったんだけど忘れてて。あまりにもカッコよすぎて驚いた。いつかUFOは使う。

Nipps: そういえばさ、今日インタビューだから床屋行ってきたんだよね。

K-Bomb: 2週に一度のあれですね。デミさんがカッコつける時やる壁にもたれかかってる(ポーズ)の。俺あれ好きですよ。

Nipps: 新幹線の中でよくやってる。

K-Bomb: 新幹線一緒に乗ったことあったけどひどい新幹線でしたね。

Nipps: ホント? なにそれ。

K-Bomb: 大声で2人で笑いっぱなしで行ったりきたりとかしちゃってて。G13も一緒にいましたね。デリ(Deli)君もいた。

Nipps: (ケイに)初めて、郡山連れていってもらったことあんだよ泊まりで。

K-Bomb: ありますよ。

Nipps: あれがケイとの出会い。でもケイとはちょくちょく街で目が合ってたんだよね。なんだろうみたいな、よく見る人だなって。

K-Bomb: 俺もすげーのってる人だなって思ってて。俺がデミさんと親しくなったのは…。

Nipps: 郡山からじゃない。

K-Bomb: 違います

Nipps: 呼ばれて、ホテルでずっと笑ってたんだよね。

K-Bomb: それがミスター加藤事件の時ですよ。

Nipps: 凄い酔っぱらってさ、酔っぱらってたよね。

K-Bomb: 酔っぱらってました、新幹線から。

Nipps: 俺何やったか覚えてないもん。

K-Bomb: 新幹線の通路が酒の匂いで臭かったですよ、トイレも俺の体臭臭いみたいな。あの時のデミさんのライブはかっこよかったな。

Nipps: あ、そう。

K-Bomb: 同じ歌をね、5回ぐらい歌っちゃっててカッコイイんだよね。デミさんそういえばライブするんですか。デミさんのいない間にそういう約束が出来上がってるんですよ。

Nipps: 誰と。

K-Bomb: D.Lさんと。

Nipps: あぁ、なんか言ってた。ライブってさ、凄い追いつめられないとできないんだよね。がんがんきめてないとできないんだ。

K-Bomb: 用意しますよ。

Nipps: そうだよね。

K-Bomb: 同じ歌何回歌っても構わないすよ。

Nipps: そんなことしてたっけ。

K-Bomb: してましたよ。デミさんのライブなのにほとんど俺が歌っちゃったことありますよ。bedかどっかでありますね。

Nipps: 俺さ1人でやった曲って「ISLAND」だけなんだよね。あれ1年もかけたからね。

●Island / Nipps

K-Bomb: あれ出た時完全にやられましたけどね。やっぱりこの人かって思いましたよ。ジャケットにもやられたし。

Nipps: 昔からみんなに言ってんだけど1人でやっても寂しい作業になっちゃうじゃない。それだったらみんなでわいわいやってたほうが楽しいじゃん。

K-Bomb: そうですね。

Nipps: あの時は1人でやらないとしょうがないのかなって思ってたからやったんだよね。あとは全部人が絡んでるじゃん。

K-Bomb: てことはあの1曲は相当な1曲なんですね。

Nipps: わかんないけどとりあえず唯一1人でやった。誰の手助けも無く。

K-Bomb: トラックも自分で。

Nipps: ケン・スポーツ(Ken Sport)に頼んだら3O曲ぐらい送ってきてくれて、その中からトラックを2つ選んで。

K-Bomb: あれはかなりクラシックじゃないですか。

Nipps: そうかな。

K-Bomb: ジャケットのアートワークも含めて。家に2枚あって1枚聴いてないですもん、手放せないんすよ。開けてないんだ。「GOD BIRD」のジャケットもカッコイイっすね、最近見たんすけど。

Nipps: パーカッションと鳥が飛んでるやつ。

K-Bomb: そう、韓国街のところで(デミさんが)1人でやる曲だって聴いてみたいですけどね。

Nipps: あ、あるわ。サイレントポエッツも1人でやった。

K-Bomb: あれもそうとういいですよね。

Nipps: あの時は、ずっと幻聴聴きながらやってたもん。

K-Bomb: あれチョーかっこいいじゃないですか。そういう話を聴いてからまた聴いたらもっとかっこいいじゃないですか。てことは言葉の配列もかっこいいわけですよね。

Nipps: っていうか幻聴に邪魔されてた。

K-Bomb: 邪魔されてたんだ。あれ聴いた時もかなりびっくりしましたけどね。この人は天才って。

Nipps: 俺は凄い感動したのがあって。ルーツ・マヌーバ(Roots Manuva)のリミックスに俺の声が一言だけ入ってるんだけど、すげーいいよ。

K-Bomb: いっぱい良い曲あるからな。最近は誰がいいんすか、なんかいいプロデューサーとかいるんすか。

Nipps: アルケミスト(Alchemist)カッコいいよね。現代の 45キング(45King)みたいな感じで。

K-Bomb: ドラムがシンプルで。

Nipps: あんま凝ってないよね、アルケミストはね。だけどカッコいい。

K-Bomb: そういえば、デミさん新しいラップの仕方を身につけたって聞いたんですけど。

Nipps: そんなことないよ、言ってるだけ。結局ね、古くさくなりたくないだけ。

K-Bomb: 新しい音も乗りこなすってこと?

Nipps: そうそうそうそう。

K-Bomb: それ聴いてみたいっすね。最近なんかHip-Hop変なビートになってない? サウス? どう踊っていいのか分かんない。あれカッコいいよ、あれでラップしてみたいもんな。

Nipps: 遅いやつカッコよくない?

K-Bomb: ああいうの聴いてみたいですね。

記者: じゃあ、そろそろケイボンまとめを。

K-Bomb: まとめられないよオレ。デミさん何聞いてほしいですか。

Nipps: 聞いてほしいこと、いや、ないけど別に。

記者: 今後の予定みたいなものを?

Nipps: 今後の予定? 分かんないな?。そうだな、、ちょっとN.Y.行こうかな。

参考作品

「God Bird」「Island」が収録されている。

【おまけ】Daamn.asia × NIPPS(ニップス) INTERVIEW

これがキャラ(役作り)であることを祈る。