コーラを飲むと爽快な気分になるイメージが子供の頃からついている。だからジャンクフードと一緒に、無性に飲みたくなることが、今でもたまにある。
なんとなく身体に悪そうだ、ということもわかっている。けれど、ついついただの炭酸が入った砂糖水をノドに通してしまう。
コーラを飲むのに理由なんかいらない。ただ瞬間的に爽快感を味わえればいい。安価かつお手軽な方法で、刹那的な快楽を得ることができる。それがコーラのいいところだ。
コカ・コーラのCMソング
1962年からはじまったとされるコカ・コーラのCMは、年代ごとに設定されたキャッチコピーをベースにつくられる。
1993年〜1998年のキャッチコピーは「Always Coca-Cola」。
1993年の久保田利伸(クボタ・トシノブ)「ふたりのオルケスタ」や、1994年のtrf「Boy Meets Girl」などがこの時期のCMソングに該当する。
そしてこの時期、日本のヒップホップからは、この男がコカ・コーラのCM曲を任されていた。
コカ・コーラのCMソング / Muro
1994年に、TFM(TOKYO FM)で流れていたというコカコーラのCM曲。否が応でも「Always Coca-Cola」というフレーズが頭にこびりつく、Muro(ムロ)のラップ作品だ。
トラックは、Booker T. & the MG’s(ブッカー・ティー&ザ・エムジーズ)「Melting Pot」をサンプリングしている。
すでに完成されたフロウをもつ、Microphone Pager(マイクロフォン・ペイジャー)時代のMuro(ムロ)のラップは、CM曲でもブレていない。
ピザとコークがあればいい
世界各国で親しまれ、知られているコーラ。ただの炭酸砂糖水であるにも関わらず、恐るべき認知度と浸透率だ。
ファストフード店やファミレスなどには必ずと言っていいほど置いてあり、比較的安価で手に入ることから、中高生の生活にも違和感無く溶け込んでいる。
Pizza & Coke / Mellow Yellow
この曲は、1995年に発表された、FGクルーの秘蔵っ子、Mellow Yellow(メロー・イエロー)によるカジュアル・パーティー・チューン。
グループ名のMellow Yellow(メロー・イエロー)は、コカ・コーラ社が販売していた炭酸飲料の商品名で、カジュアルな彼らのスタイルを表している。
「とにかくコーラでも飲みながら楽しもうよ」
そんな、無邪気にはしゃぐ無垢な青少年の心情がよく描写されている。三者三様のスタイルをもったラッパーたちによるマイクリレーも息ピッタリだ。
彼らのデビュー・アルバム「Mellow Yellow Baby」は、コーラのようにカジュアルで、重くない。たまに飲みたくなる作品である。
収録アルバム
MELLOW YELLOW BABY (1995/07/21) MELLOW YELLOW
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おまけ
MuroのCM曲の元ネタ「Melting Pot」 / Booker T. & the MG’s
Melting Pot (1991/07/01) Booker T & Mg’s
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