MC
Dev Large
デヴ・ラージ
経歴
Dev Large(デヴ・ラージ)は、ジャパニーズHIP HOPグループ、Buddha Brand(ブッダ・ブランド)の主要メンバーです。Buddha Brand(ブッダ・ブランド)の曲は、ほぼすべてDev Large(デヴ・ラージ)が手がけています。さらにMCとしてリリック(歌詞)を書き、ジャケットのアートワークまでも請け負っていたようなので、かなりのハードワークをこなしていたようです。
やがて、Buddha Brand(ブッダ・ブランド)としての活動が滞ってくると、今度は若手育成機関ともいうべき「El Dorado Records(エルドラド・レコード)」というレコード会社を設立(1997年)します。
総帥となったDev Large(デヴ・ラージ)は、Suiken(スイケン)や、Lunch Time Speax(ランチ・タイム・スピークス)などに楽曲を提供するなどしてプロデュース業を開始します。
アナログのみでのリリースにもかかわらず、楽曲のクオリティが高いため、かなりのヒット作を出しました。さらに、メジャーレーベルとディールを交わすアーティストも出てくるようになりました。
この時期、オジロザウルスの「狩人の唄」というシングルが問題となって、ビーフ(バトル)に発展しました。この曲に客演参加していたZeebra(ジブラ)の歌詞が、自分(デヴ・ラージ)を攻撃していると勘違いしたのが原因です。
すぐにSuiken(スイケン)を引き連れて、「カモ狩り」という曲で対抗しました。この曲はDJ Hazime(DJハジメ)のミックステープ(2作目)に収録され、Rakim「Juice」のトラックに攻撃的な歌詞を埋めた問題作です。そして、そのことを知ったZeebra(ジブラ)は、誤解を解いて潔白を証明することでビーフは収束させました。
1998年になると、Buddha Brand(ブッダ・ブランド)の活動を再び開始しはじめます。アナログでシングルを4枚連続でリリースした後、2000年に待望のアルバム「病める無限のブッダの世界 ~BEST OF THE BEST(金字塔)」を発表します。
その後はソロ活動を精力的に取り組んでいるようですが、表舞台に現れることは少なくなりました。そんな時、インターネットに流出した音源が、どうやらDev Large(デヴ・ラージ)のモノらしいとウワサになります。
K Dub Shine(ケイ・ダブ・シャイン)の曲中に、自分を攻撃したようにもとれる歌詞があったようなので、その報復のようです。宣戦布告されたK Dub Shine(ケイ・ダブ・シャイン)も一度は返しましたが、すかさずDev Large(デヴ・ラージ)に反撃され、このバトルは終了したようです。
作品
作品一覧
The Album (Admonitions) オリジナルアルバム 2006年 この作品をAmazonで見る | |
Dev Large Presents Music Evolution α EP ミニアルバム 2001年 この作品をAmazonで見る | |
D.L Presents The Single: Music Evolution β ミニアルバム 2005年 この作品をAmazonで見る | |
盲目時代 (Blind Age 2006) ミニアルバム 2006年 この作品をAmazonで見る | |
Dead Funky President Untouchable Buddha Funk Jazz シングル 2000年 この作品をAmazonで見る | |
(It's The) Music / 結利大 シングル 2005年 この作品をAmazonで見る | |
Music シングル 2005年 この作品をAmazonで見る | |
盲目時代 (Blind Age 2006) シングル 2005年 この作品をAmazonで見る | |
鋼鉄のBlack シングル 2006年 この作品をAmazonで見る | |
Dev Large プレゼンツ: 病める無限のインストの世界 インストアルバム 2003年 この作品をAmazonで見る | |
Kurofune 9000 (Black Spaceship) インストアルバム 2005年 この作品をAmazonで見る | |
His Masters Works コンピレーション 2005年 この作品をAmazonで見る |
所属
アーティスト | 種別 |
---|---|
Buddha Brand | Group |
大神 | Crew |
K.O.D.P. | Crew |
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